■場所
岡山県加賀郡吉備中央町北
■由緒
1281年、日蓮聖人に帰依した鎌倉の武士・伊達朝義がこの地の地頭として赴任し、館の北東の丘に寺院を建立したのが始まりらしい。
寺院建立の前年、伊達朝義は日蓮聖人の来訪を依頼するため身延山を訪れたが、日蓮聖人は隠棲を理由に断ったらしい。
代わりに経一丸(後の日像上人)を遣わす約束をし、大曼荼羅と、山号&寺号を授けたらしい。
1293年、日像上人が京都に赴いた際、上京した伊達朝義と面会し大曼荼羅と三十番神を授けたらしい。
伊達朝義は日像上人に来訪を求めたが、またしても断られたらしい。
1312年、日像上人の高弟・大覚が来訪を受け入れたが、その時にはもうすでに伊達朝義は死去していたらしい。
大覚はこのお寺を拠点に西国への布教を行い、近隣の寺院を全て日蓮宗に改宗したらしい。
この地域の寺院・檀信徒は『野山法華』と呼ばれているらしい。
■参拝日
2018年12月23日
■日記
以前からずっと行きたかった妙本寺!なかなかこっち方面に来る機会がなくずっと先延ばしにしてましたが、本日やっと来ることができました!
お目当ては国重文の番神堂!想像以上に、写真で見る以上に良かったです!番神堂を何周したことやら。
ちなみに番神とは30の神様が日替わりで国家を守護するという、当番制のシステム!神様にも当番があるって面白いです!
小学生の時、ウサギのエサやり当番をスッポかしてウサギちゃんの元気がなくなり先生にボロカスに怒られた事を思い出します。
神様も当番をスッポかす事があるのでしょうか。神様の世界もストレス社会なのでしょうか。
その他、室町時代建立のお上品な本堂もカッコよかったです!この本堂、創建当時から大改修を繰り返し、
入母屋造 → 宝型造 → 入母屋造という無茶苦茶な変身履歴を持つ珍しい1品!
そんなこんなで、興味深く本堂を観察しているとご住職さんに話しかけられたので、古建築に対する熱き想いを告げました。
すると本堂内に案内されました。本日は本堂内にて塾の集中講座的な事が行われており、塾生がめっちゃ勉強をしてました!
ホワイトボードに書かれた1日のスケジュールが勉強だらけ!みんな間違いなく私より立派な大人になる。
ってか、お寺と住民がとても密接だなぁ。お寺と地域がよい関係を築いてるのでしょう。
そんなこんなで、昔のお寺の姿を見ているようでセルフタイムトリップをしていたひと時でした。
■公式ホームページ
西身延 妙本寺 >>
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■仁王門■
到着! 西国弘通最初の法華道場 として宗門史跡に指定 ちなみに宗門史跡とは 日蓮宗が指定した 宗史上重要な史跡のこと
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■仁王門■
日蓮宗の西国布教の拠点と なっていたことから 西身延と呼ばれていたらしい
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■仁王門■
扁額には具足山 山号の具足山と寺号の妙本寺は 宗祖・日蓮聖人から 賜ったものらしい
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■仁王門■
組物
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■仁王門■
どうやら仁王さんは 修理中らしい
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■仁王門■
って事でカラッポでした 調べてみると 仁王さんは室町時代作と 推測される逸品とのこと! くぅ~、拝見したかった!
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■仁王門■
そんなこんなで 仁王門をくぐって 振り返ると
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■仁王門■
門の裏には 仁王門のマストアイテム 大わらじ
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■参道■
そんなこんなで アスファルトの参道を歩き
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■参道■
石階段を上ると
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■手水鉢■
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■鐘楼■
赤の色彩が残る袴腰鐘楼 1881年鋳造の梵鐘は 第2次世界大戦の際に供出 現在の梵鐘は1950年鋳造
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■本堂■
1275年建立 1583年再建 江戸時代末期改修 1989~1991年改修
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■本堂■
もともとは入母屋造だったが 度重なる大修理で 1989年まで宝形造 だったらしい
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■本堂■
そして平成の大修理で 入母屋造に戻したのが 現・本堂とのこと 入母屋造 → 宝形造 → 入母屋造 果たして本当に 創建当時の姿に戻ってるのか いささか疑問でありまする う~ん、この。。。
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■本堂■
ちなみに参道脇には 大修理前の宝形造時代のものと 思われる宝頂がありました デカかったです
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■本堂■
蟇股 後世の補修でありがちな チープな色彩
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■本堂■
裏はちょっと豪華でした
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■本堂■
手挟み 言葉を失うチープさ・・・ 一体、どっからどこまでが 室町時代の部材なのだろう 改修し過ぎて新旧が ごちゃまぜになっている模様
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■本堂■
木鼻 象の木鼻は大体エロ目
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■本堂■
ご住職さんに案内され 本堂内へ いかにも日蓮宗的な ゴージャスな天蓋
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■本堂■
本日は本堂内にて 塾の集中講座的な事が 行われておりました 仏さんの前だから カンニングもサボる事もできない めっちゃ勉強に集中できそうです
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■本堂■
1日のスケジュールが 勉強だらけ! 私にはこんな時代が なかったなぁ・・・
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■本堂■
それにしても お寺で勉強ってステキだなぁ 昔のお寺の姿を見ているようで セルフタイムトリップを していたひと時でした
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■三十番神堂■
1497年建立 国重文 番神堂としては最古級 京都・吉田神道の吉田兼倶が 京都の宮大工に命じて建立
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■三十番神堂■
番神堂とは 30の神様が日替わりで国家を 守護するという 当番制のシステム! 1日目は熱田大明神 2日目は諏訪大明神 5日目は気多大明神 10日目は天照皇太神 という風に 30の神が日替わりで 当番しております
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■三十番神堂■
蟇股 これはヤバい!レベルハイ! 本堂の蟇股はなんだったのか!
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■三十番神堂■
手挟み やはり京都の宮大工さんは レベルが違うなぁ
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■三十番神堂■
そして何といってもこの木鼻! なんだこのモジャモジャ! 可愛すぎるぞぅ!!!
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■三十番神堂■
こういった アニメちっくなセンスは 今も昔も変わんないんだなぁ と思いました
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■三十番神堂■
そんなこんなで ポップな木鼻が浮く事なく 建物と調和してるとこに 宮大工さんのセンスを 感じました
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■三十番神堂■
組物 桃山様式の極彩色が ステキです
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■三十番神堂■
妻の装飾
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■三十番神堂■
ワンポイントがオシャレ
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■三十番神堂■
番神堂の周りを 何周したやら
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■三十番神堂■
番神堂から本堂を望む ここだけ見たら京都みたい いやはやステキな建物でした
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■境内社■
番神堂の後ろには 2つの社が建ってました どなたが祀られてるのでしょ?
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■廊下■
唐門のような 唐破風付きの廊下 番神堂の表門の役割を 果してるのでしょうか?
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■廊下■
廊下を渡る やっぱええなぁ、お寺は
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■日蓮聖人像■
日蓮宗の開祖です
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■境内からの景色■
ここからの風景は 創建当時とそんなに 変わってないんだろうなぁ
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■境内の風景■
参道から望む ステキなお寺でした
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